本土では墓参りといったら、
花を供えたり、何か食べ物をお供え物としておいてお参り、
その後はおとなしく帰って、しいて言えばお墓近くでお食事、くらいですが、
沖縄では主に先祖をお参りする4月の墓参りは、
清明祭(シーミー)
と呼ばれるもので、本土と違い、盛大なお祭り状態です。
沖縄のお墓は立派なものが多く、そこに親族が集まり、
墓参りしながらそのまま宴会をして盛り上がるのが定番です。
本州の方では、お墓、先祖の前で酒盛りなんて!?て思われてしまいがちですが、
沖縄においては、こちらの宴会開催の方がスタンダードだそうで、
所変われば、の代表的なものですね。
なかなか他地域の人には想像できない意外なイベントですが、
沖縄では定期的にある定番イベントです。
なお、元々の清明、清明説とは、
中国における清明節は祖先の墓に参り、草むしりをして墓を掃除する日であり、「掃墓節」とも呼ばれた。また、春を迎えて郊外を散策する日であり、「踏青節」とも呼ばれた。『白蛇伝』で許仙と白娘子が出会ったのも清明節でにぎわう杭州の郊外であった。また清明節前に摘んだ茶葉を「明前茶」、清明から穀雨までの茶葉を「雨前茶」、穀雨以後の茶葉を「雨後茶」という。中国で緑茶は清明節に近い時期に摘むほど、香りと甘みがあり、高級とされている。また、古代の寒食節の影響で特定の期間だけ火を使わず料理を作る風習が残っている地方がわずかながら存在する。
沖縄本島中南部(中頭、島尻)、伊是名島、伊平屋島、慶良間諸島等では「清明祭」として取り行われる。沖縄方言で「シーミー」(首里では「ウシーミー(御清明)」)と呼ぶ。
これらの地域では中国の風習と同様にお墓の掃除をするとともに墓参を行い、まるでピクニックのような雰囲気で親類が揃って墓前で祖先と共に食事(餅や豚肉料理、お菓子、果物など)を楽しむ風習が見られる。
清明祭は沖縄県外での「お盆」として紹介される事もあり、民俗、宗教的意義は異なるにしても似た風習である。
清明祭が行われない地域(奄美群島、沖縄本島北部(国頭、伊江島)、久米島、先島諸島)では、「十六日祭」(ジュウルクニチ、旧暦の1月16日)または旧暦の七夕(旧暦7月7日)が代わりに行われる。
こうちゃん